王者舘
ショウネンオウジャカン

ダンス公演 アジサイ光線

観劇日 2004.06.12昼 名古屋 七ツ寺共同スタジオ

振付:夕沈
構成・演出:天野天街

++CAST++
 夕子…夕沈

 夏……白鴎文子
 冬……丹羽純子
 秋……田村愛
 夏……松久聖子
 春……ひのみもく

 私……珠水
 朝……蓮子正和
 昼……川合喜之
 夜……いちぢくジュン(てんぷくプロ)

++STAFF++
 舞台美術…田岡一遠/小森祐美加
 照明………小木曽千倉
 音響………PL 戸崎数子/OP 中村公彦
 映像………浜嶋将裕/大月未知也
 音楽………珠水/FUMICO
 舞台監督…蓮子正和
 小道具……丹羽純子/田村愛
 宣伝美術…アマノテンガイ
 写真………羽鳥直志
 受付………PECO/カシワナオミ
 制作………西杢比野茉実/少年王者舘制作部

 夕沈さんメインのダンス公演。名古屋のみで公演。

◆好きなシーン

 見えるか見えないかの暗闇での一人踊り→映像と共に踊り。
 ラストのアジサイに囲まれての踊り。
 そして何より帽子交換。一番新鮮なシーンだった、うん。いつもの横流れシーンがうまくギャグ調に転化されてて楽しい。今後の公演でもまたやってほしい、これ。

(2004.06.16記す)

◆まず

 始まった瞬間、誰もが何よりも気になったと思うのですが、夕沈さんの足は演出じゃないですやね。
 気になって気になって仕方がなかったのですが、怪我しちゃってたんですよね。物語の一部じゃないんですよね。 本公演の時も、よくばんそうこが増えてましたもんね。ハードで大変だなあ。でも今回は特にダンスってことで致命的のような。だって気になるから。見てる方がダンス自体に没頭できないから。ダンスが明らかにパワーダウンしてたとか、そういうことは感じなかったけれど、やはりふとした隙に気になってしまう(例えば映像とのコラボ時に、足の動きは最初から不同期だったのか、それとも急遽無くしたのか、とかそういうよしなしごとを考える)。
 正直、ちょっと複雑な気分。怪我って不可抗力の面強いから、どうにもならないし。生の人間はやはり色々大変だ、という気持ちが一番強かったか。
  演出でしたら的はずれな人間で申し訳ない。

(2004.06.16記す)

◆色々

 よく考えれば、珠水さんを生で見るの初めてでは。おお、感慨。
 今回の舞台セットはかなり好きです。縁側セット、初めて。写真で見る限り、御姉妹とかに近いのかな。
 舞台効果として一番気になったのは帽子交換……は置いておいて、やっぱり映像と共に踊るシーン。映像と同期する部分と不同期な部分、それが奇妙にずれあって変なイメージを醸しだしてました。本物の手と映像の手が一瞬どちらか分からなくなったり。もっと煮詰めたものが見たい。見たい見たい。

 全体的には、もうちょっと畳みかけてほしいというか、密度が欲しいというか……いや、やっぱり言葉に囚われすぎているのかな、自分。ダンスはほとんど見ない人なのでその点の自分の感性に自信はありませんが、ほぼラストの障子の向こうの一人踊りでようやく「ダンスを見ているなあ」という気分になりました。じゃあそれまでは何だったかというと、王者舘的パフォーマンス、かな。

(2004.06.16記す)

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