ショウネンオウジャカン

チャンバラヤン クレナイダン

観劇日 2002.04.28M&29M[楽] 南阿佐ヶ谷 ART THEATER かもめ座

作:井村昂 演出:天野天街

++CAST++
 鳩…………………石丸だいこ
 風小僧……………水谷ノブ
 森…………………山崎タカヤス(ドラティックミュージカルシアターマガジン)
 ジャンヌ1………白鴎文子
 ジャンヌ2………丹羽純子
 ジャンヌ3………雪ん子
 鍛冶屋……………井村昂
 少女………………日与津十子
 刀・お爺さん……篠田エイジ
 鉄砲・お婆さん…寺十吾(tsumazuki no ishi)

++STAFF++
 美術…………田岡一遠
 照明…………小木曽千倉
 音響…………戸崎数子
 映像…………大月未知也
 振付…………石丸だいこ
 作曲…………白鴎文子
 大道具………横山直樹
 小道具………丹羽純子
 衣装…………日下部賀津子、和田裕希子
 チラシ原画…アマノテンガイ
 チラシロゴ…田岡一遠
 制作…………トブリカクラブ

 王者舘東京メンバーのユニット旗揚げ公演。昔あった東京黄昏団とコンセプトは一緒なんでしょうか?
 ばたばたとキャスト変更があったり、天野さんの演出期間が六日間だったりと、とても大変そうな感じです。

◆好きなシーン
 ダンスは文句なしです。特に首傾けて固定したままのフリが好き。
 今回あまりCutinシーンはこれというのがなかったのですが、鳩が撃たれるところが一番好きかな。

(2002.04.30記す)

◆おどり

 とにかく今回おどりまくりという感じで、どれも好きなので大変楽しかったなり。
 はらぺこダンスの一回目で、寺十さんがずっとおなじフリを延々続けている奴なんかが特に愉快でした。
 本当によく動きますよね、体。
 そういえば私、今回が初の生だいこさんなのでした。トワイライツやビデオだけだったから。感慨。

(2002.04.30記す)

◆チャンバラと天井
 さて、物語とか演出とかに話を移すと。
 率直に言うと、何を肝にしたいのか分かりませんでした。新参者なので井村脚本初めてで、どこまでが台本でどこまでが演出なのか、まったく把握できなかったことも加わってなんか消化不良な印象が。ループもあったけど、あまり疾走しなかったので印象薄い。
 天野脚本だと、何か一つの核に対してしつこくしつこくイメージを重ねていく感じがあるので、肝が一度分かってしまうと呑み込みやすい面がある気がします。それが今回は見つけられなかったのは私の不足か台本の傾向違いか。うーん判断保留。
 題名が題名だけにチャンバラかな?と観ていたのですが、チャンバラのシーンもさほど鮮烈な印象はなく。といいますか、天井があんなに低くては(一段高いところに登るだけでスポットがあんなに近く……水谷さん大変熱いんじゃないかと心配したよ)。やはりぶつかることを気にして、刀振り回すのに心理的躊躇が生まれてしまってるんじゃと思いました。チャンバラ挿入のタイミングも、盛り上がって盛り上がっていざチャンバラ!という訳でもなかったし、あってもなくてもいいようなシーンで使われていたことが多かったような。せっかくなのに、挿入シーンなだけというか。でも篠田さんの殺陣が一番スピードがあって綺麗だなと高田馬場シーンでは感心したです。
 あと演出期間が短かったためか、演出はそつないけれど詰め込んで詰め込んでというのは感じられなかったのも残念(最近パウダアの台本を購入させていただいて、気づいてない仕掛けに気づかされてうわーとかなっていた直後だったから余計その思いが強いのかも)。
 いややっぱり小屋が印象悪すぎるや。だって青海街道通る車の音はどんどん聞こえてくるし。楽の時は上でがんがんなにやら工事かなにか始めてるし。私は全体を見渡したい人なので(特に王者舘は)一回目は後ろ中央、二回目はその辺り取られてたので前方下寄りで観たけど、本当に前で観た方が良かったです、この小屋は。

(2002.04.30記す)

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