ショウネンオウジャカン

トワイライツ

1994年/天野天街初監督作品/16mm/33分
オーバーハウゼン国際短編映画祭・メルボルン国際映画祭 グランプリ受賞

愛知芸術文化センターB2 ビデオライブラリーにて鑑賞

 芸文が援助して制作したものなので、芸文に保管してあるに違いない!と検索しても出てこないため、上映会まで待つかとか思っていたのですが、ありました。アートライブラリーにあるかと思ったら地下二階のアートプラザだったのと、コンピュータ検索では結果 表示されないので探し当てられなかったのです。なぜコンピュータで出ない……(芸文活動記録の目録にしか載っていない模様)。

 さて感想。
 舞台より構成などがとても分かりやすい。台詞がほとんどないせいかもしれないです。まあ主役固定されているし、時間も短いからそりゃそうか。
 正直、「映像が美しー!」とかの感慨はなかったのですが、芝居と同じく腹に重いといいますか、残る感触が強いです。観た後で何度も頭が映像の断片をリフレインする感じ。たぶんこれから生きていて、何かの折りにふっと思い出すことが多いだろう予感がする作品です。というかあの淡々と物悲しいようなコミカルなような音楽が頭に流れまくる。
 好きなシーンは歩いた跡に帽子がどんどん飛んでくるところと、最後の街を歩いていくところかな。走るシーンはあんまり続くと酔いそうです。

(2001.10.29記す)

 さてはて、くだんの件の同時上映に伴い、初めて英語字幕つきを見た私。
 そこで一つ判明したことは「ろじ」「ろじ」「ろじ」と読んでましたわ。最後「3じ」でしたか。three o'clock。ここは英語訳だと意味不明かな。ストリートストリートスリーオフクロック。音としては似てるか。
 逆に「サヨナフ」が「good-die」だったのには感心。でもこれも音の問題だね。って日本語と違って表意文字じゃなくて表音文字なんだから、それが妥当か。

(2001.11.28記す)

おまけ*
大学の先輩達が出ていると聞いておりましたが、確かに出ておりました出ておりました。聞いた通りに白塗りで、傘持って立ってました。もう一年早く生まれればひょっとして自分も出れた(というか撮影シーンが見れた)かもと思うとちと残念。

(2001.10.29記す)