実況のこと(前編)
2015.09.07
前から書こうかどうしようか考えてたのですが、またぞろ界隈がざわざわしているみたいなので、やっぱり一度書いておこうと思います、表題のこと。
とはいっても、うちのゲームの個々の話ではなく、お金や権利とかの話でもなく、製作者として気にかかっていること。
まず大前提として、「ゲーム実況」という行為に対しては自分はかなり好意的な評価です。
なぜかというと「ゲームを広報する」という方法において、実況は最も理想的といっていい手段だからです。だって「実際のゲーム画面」で「実際に遊んでいる様子」が見られるんですから。
マリオカートやスプラトゥーン、モンハンなどのタイプの作品において、実況ってマイナスになる要素ほとんどないんですよね。むしろどんどんメーカーはやってくれって思ってる。
(カプコンがモンハンのプラットフォームを3DSに移したのは成功だったんだろうけど、正規の手段で実況がほぼ不可能という点だけは大失敗と思ってるだろうなあ)
しかし「実況」という形態を評価するとはいえ、実況界隈を手放しで肯定するかといえば、それは勿論NOでもあります。
色んな歪みが臨界点に達しつつあるからね。
ちょっと話を戻して、私が「ゲーム実況」というものを初めて明確に意識したのは、ふと覗いたランキングで目にとまった動画でした。ランキングに朝方現れて「すごい面白い」と思ったその動画は、案の定夕方にはトップにまで上り詰めてました。
それが何かというとhacchiさんの「The Immortal」の実況です。
という訳で、おおむねニコニコのゲーム実況の黎明期から大体流れは追ってきてます。さすがにピアキャスとかの配信期は知りません。
フリーゲームについても、まあ大体は。
ゆめにっき実況で下地を作っていたボルゾイ企画が青鬼で一挙にランキングを塗り替えてから始まるあのフリーゲームバブルは、あれよあれよという間でしたね。あの頃は全ての動画に「絶叫」がついていてうんざりしたものです。まあいつの世もそんなもんです。
同時に別の世界がクロスする時に揉め事は当然起こるもので、シルフェイドやらタオルケットやら炎上も色々ありましたなー。
ちなみにフリーゲームバブルは2012年末のマッドファーザー辺りで弾けてますから、その頃までの感覚で変に今挑戦しない方がいいですね。
ともかくも、こっそりと2chあたりで溜まっていたフリゲ界は、時代の流れで引っ張り出されてしまった訳です。
それはどうしようもないことですし、良い面悪い面両方持ってます。
変化に逆らっても意味はないので、どうにか居心地の良い場所を作っていくしかないんですけどね。
さて、そんな中、懸念している本題ですが、長くなったので明日の後編に続きます。
製作者視点の話です。
実況者に文句があるとかいう話でもなく、どうしようもないことについてです。