最後に向けてのよしなしごと(第二十一話後書き)
■一章終了まであと二話の予定だったけど、到底収拾がつかなさそうなのであと三話に修正。連続した話だから次話を長くすればいいだけともいえるけど、一応一話30枚程度の縛りがあるので。今回は短い。情緒的な場面ではどんどん言葉が削れていってしまうのに気づく。
■書いていて思うことは、主人公どもが全然まったく正義とか善悪とか考えてないなということ。というか、正しいか否かで考えたら、双方の陣営とも正しくはないなと思う。結局これは勝ったもの勝ちの歴史的な事変に過ぎないんだろう。それに加えて後世の評価は別。そういう中で、お子様な主人公たちが動く理由といったら、まあ情とか勢いとかそんなものだ。建前くらい持とうよ、とは思うが。つまるところ、これは王とか民とかそういう話じゃないというだけか。
■で、ようやくここまでたどり着いたなといった感じです。まあ大変なのはこれからだけど。色々。不毛な循環三角形だと思い込んでいるうちに、澪標状態に持ち込まれていたディーディス可哀相。自業自得部分も多いが。
■いやボーンは自分でもどうかと思う。仕方ないけど。一人で荒唐無稽度を七割増する男。でもいやボーンってロマンだよね。自分は結構好きだ。安易だけど。
■ミュアがどんどんやさぐれていく。元からか。
■お前は何度死にかけりゃ気が済むんだ、とシードが怒っているので数えてみたら、五回でした(3.6.10.20.21)。約四話に一回の割合。そりゃ多いや。しかも10話以外はシードばかりが遭遇。そりゃ鬱陶しいや。
■シードは何も考えていないように見えて、実際本人も反射的に物事を判断しているだけだけど、その反射回路の構成要因が実は結構面倒くさい。ああ面倒くさい面倒くさい。
■あと三話。ここまで一年強か。結構書けるもんだなと本人は思っております。
■じゃあ二十二話へ続く。
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