過去録
久しぶりの外伝更新
出かけてたり何やかんやで間が空きましたが、久しぶりに外伝更新しました。
この辺りはもう新事実とかないしなー。と言いつつ、こっそりあるような気もしますが。
十月になり、羅伊紀さんの企画も無事終了したようで、こちらも楽しませてもらいました。
しばらくすると消すみたいなので、保存するならお早めにー。
そろそろ久しぶりにかもかて関係の話でも書こうかなと思って、何があったかなと思うに、そういえばシナリオの書き方として「適当に思いついた台詞だけいくつか書いておき、それをふくらます」という部分もあったのですが、そのファイルにいくつか使ってない没台詞を発見したので、転載してみようかというお手軽企画。
もしかして使ってるかもしれないけど、気にしない。
結構長かったので、今回はヴァイルとタナッセ。没なだけに量には個人差があります。というかリリアノがすごく多い。
【ヴァイル】
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……あんたはいいよ。
自分の心配だけしてりゃいいんだから。
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【タナッセ】
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貴様にこいつの何が分かるという。
私たちの何が分かるというのだ!
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側にいても、私はお前を傷つけるばかりだ。
以前のことももちろんだが、ここへ来てからずっとお前には棘つく言葉ばかりをぶつけてきた。
腹が立ったり、嫌な気分になったり……お前は、そんなことばかりだったろう?
傷ついていた/そんなことはない
私は何一つ本当に持ってはいない。
地位も、名声も、財産も、人徳も、能力も、何一つ。
お前に与えられるものは何もない。
……分かった。
もういい。
私の負けだ。
何一つ手につかん。
考えることといったら、お前のことばかりだ。
どうすればお前に……その……。
今度ばかりは、ディットンに逃げ出す訳にもいかんからな。
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2011年10月2日(日)
没台詞 リリアノ編
すっかり秋めいてきて、半年間眠らせたトナカイの尻毛座布団の出番ももうすぐな感じですが、母さん、夏に出るはずのportal2 DLCコンテンツ、どうなったんでしょうね。まあそれが日常茶飯事の会社みたいなので気長に待っとく。
それにしてもstill aliveもWant you goneも名曲だなあ、と先ほど無料DLでようやく入手できたmp3ファイルを聞きながらしみじみ思ってみる。co-op EDのRobots FTWもあのひどいスタッフロールを思い返せて大好きです。しかしco-opなだけに好きな時に好きなように見られるもんじゃなし……と思ったけど、ゲーム本体に生movie入ってるんだっけか。とデータ確認してみたら、独自形式っぽいなあ。見られる方法はあるはずなので、調べてみよう。
それはともかく、今回はたぶん一番量が多いリリアノ没台詞。年長組が多いんだよね。
それはうまくシナリオ化できなかったということでもありますが。流れの問題で。
何か書いたようなはずの部分もありますが、検索で引っかかってこなかったので、少し変えて書いたか書いたつもりになってたか。
あと、半端にタグが入ってるのでどうしようかなと思いましたが、まあルビだけは読みにくいから抜いて後はそのままでいいか。
【リリアノ】
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貴方の強さを、他の者にまで求めないでください。
誰もがそんな風に耐えられる訳ではないのです。
……そうか。
我は強いか。
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ふむ。いつの世も人の心はままならぬものよ。
己の心すら思うままには出来ぬ、他者をそう出来ようはずもない。
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やれやれ。
相も変わらず慌しくてすまないな。
最後の仕事だ。
悔いなど残したくないからな。
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ははは、そんな美しいものではないわ。
ごく単純に、欲得づくの選択だっただけのことよ。
と、言うても、一部の者が囁くように、ランテの土地を一族で独占するための措置などではないぞ。
さすがに己の婚姻の時に、己の子の婚姻のことまでは考えぬわ。
甚だしくは、己の子を王配に据えるための企みだと申す者さえいるが、我を何だと思うているのだろうな。
甥が印持ちになることまで、予想できるとでも。
何、つまらぬ償いだ。
我がランテの名を捨てれば、弟は堂々と所領を継ぐことができる。
別に継承放棄をすれば良いだけではあるのだが、王たるうちはともかく、王を終えた後に色々と周囲が口出ししてくる可能性も高かったからな。
我がいる内はそれでもどうにかなろうが、子や孫の代になる時に余計な火種を残すことになりかねん。
どうだ、色々と面倒臭いだろう。
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あっはっは。
肝を冷やしたな。
[chname]よ、お主が悪いのだぞ。
お主が並外れた才覚を見せつけた故、奴らは賭けに出たのだろう。
今、我を消して、お主の後見につこうというな。
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我が成してきたことなど、神殿の歴史書の中では僅か一行か二行で記され、埋もれていくが定めよ。
何も起きぬ時代、空の時としてな。
それでいい。
それを我は成し遂げたのだ。
何ともこの身に過ぎた、晴れがましいことであろうか。
だが、お主は違うぞ、[chname]よ。
何しろお主は二人目だ。
初めてのな。
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2011年10月4日(火)
没台詞 ローニカ編
先回DLC出ないと書いた矢先に、DL開始になって良かった良かった。とはいえ、追加MAPはco-opのみなので気軽には遊べなかった。週末、相手を探してみるか。
Portal2は本日中ぐらいまで50%OFFセールなので、興味のある方は是非steamへ。
発表といえばiPhoneは4Sだそうで、来年頭には縛り終了だから機種変になるかなあ。iPhoneを持って分かったのは、自分が欲しかったのは携帯電話ではなくネットワーク端末だということだった。Androidにしようかなあと一瞬思ったけど、やっぱりまだ洗練度はiPhoneの方が高い訳で、持ち歩くものは革新性よりも安定性だな。Androidは興味を引かれた時にタブレット購入が一番良さそうだ。もうちょっと待てば良い製品も出てくるだろうし。Kindle Fireはどんなもんなだろう、買えないけど。
さて、そろそろ本題に入って、ローニカのターン。多い。結構書き直して似たようなイベントにしてあるのもあるのだけど。最初のやつ、適当に条件分岐して放置してあるからつながりが分かりにくいなー。
【ローニカ】
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[chname]様は、人を憎んだことがおありですか?
それこそ、己の手で息の根を止めてやりたいと思うほどに。
ある/ない
;----ある
そうなのですか?
そのお年で、もうそのような想いを抱かれることがあったとは……。
[if exp=""]
その言葉がお戯れであったならば、どれほど良いことか。
しかし、以前より確かに感じておりました。
貴方の心の奥に溜まる憎しみがあることを。
[if exp=""]
そして、その対象は……私めでございますね。
[elsif exp=""]
そして、その対象は……あの方でございますね。
[endif]
[else]
けれど、それはまだ一時的なもの、
頭が冷えれば、引っ込む思いではありませんか?
そういったものは、凝り固まる前に散らしてしまった方が宜しいですよ。
放っておけばおくほど、始末の負えないものに化けてしまいます。
願わくば、もう二度と貴方がそのような思いを抱くことがありませんように。
[endif]
;----ない
さようでございましょうね。
これからも、そのような想いを抱くことがありませんよう、願っておりますよ。
;----憎しみ
もちろん、腹が立った経験は、それこそ数え切れぬほどございます。
私といえば、そのような想いを抱いたことはただの一度もございません。
本当ですよ。
そのような殺意を抱いたことがないにも関わらず……多くの者をこの手にかけました。
いえ、勘違いなさらないでください。
そのことを悔いて、告解しようとしている訳ではないのです。
今とて、命じられればためらわず同じことをいたします故。
それが私の役割なのですから。
けれど、ただ一つだけ、悔いていることがございます。
イルアノ様……ヴァイル様のお父上は、右目が不自由でおられました。
生まれつきではなく、後に受けた傷のために。
それをいたしましたのは、私めでございます。
失敗いたしたのですよ。
リリアノ陛下を殺そうとした時に。
ひどいしくじりを犯したのです。
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いえ、何でも……何でもございません。
ただ、二十年あまりも成長しない己の未熟さに打ちのめされているだけですので。
お構いなく。
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残念でございますよ、[chname]様。
真に残念でございます。
私め、貴方様のことを結構気に入っておりましたのに。
嘘ではございませんよ。
どうして貴方様がそのような真似に踏み切ったのか……残念で、ございます。
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突然で理不尽な、覚悟の暇も与えられぬ死を突きつけられた時、人間がどのような表情を選択するか、ご存知ですか?
話の流れから答えは分かってしまいますね。
……笑顔ですよ。
許容量を超えた出来事に直面させられた時、人は笑うんです。
もちろんそれは空虚な笑みではありますけれど。
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非を認めるのも時には必要なことではございますが、けして卑屈になられてはなりません。
そのような時にこそ、堂々としていらっしゃいませ。
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2011年10月6日(木)
没台詞 サニャ編
前回の雑文を書いた途端にジョブズが亡くなった上に、機種代をちゃらにされたので、4Sを早速申し込んだ思う壺。
面が平らなこともあって、柄にもなくスキン貼りたい欲が出てきているんだけどどうしよう。
さて、本日はサニャ。
何度か書いたけれど、どうも「この台詞使ったような……」という思いが拭えない。全文検索して該当のものがないのは一応確認しているけれど、出てても勘弁してください。
二番目の奴はつまりあれの対称イベントな訳で、入れておいても良かったなあ。
【サニャ】
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サニャは、[chname]様の考えてることなんて、全然分かりゃしません!
サニャにとって、[chname]様は、やっぱり[chname]、様、なんです。
サニャとは、全然違う世界の人なんです。
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あれ、[chname]様。
珍しいですね、こんなところでお会いするなんて。
あのですね、神様は間違わないって神官様はいつも言います。
サニャもそう思います。
だから、元気出してください。
[chname]様を選んだ神様って、すっごく偉い人だなって、思いますもん。
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嘘つきません。いつでも、味方です。
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分かってます。
[chname]様も、私めが世話係には相応しくないって、思っておられますでしょう?
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2011年10月8日(土)
インターミッション 芝居の話中心
昨日、外伝更新してます。これで、後は各人物のラストエピソード入れてエピローグでそろそろ締めますかと言ったところ。最初の宣言通り、まとまとりはないままです。
あ、いつも誤字を指摘してくれている方、ありがとうございます。これの場合、エンジンかかるのが遅くぎりぎりで書いているので、どうしても推敲が甘いです。しかし今回の「ら」、最初は確かになかったはずだけど、どこで出現したのだろうか……。
さて今回はグレオニー編……となるはずですが、ちょっとその前に書きたいことがあって、その後にくっつけるのも何なので明日回し。そう、思ったより長かった。グレオニーとモゼーラ。本編採用重複分をまだチェックしてないのですが、モゼーラ最長か。
それは置いておいて、芝居の話です。
維新派の池袋公演が始まって、状況を漏れ聞くにやっぱり犬島とそんなに大きく趣向は変っていない様子(セットはあるらしいが)。まあ同題名でそんなに変えられても困るけど。
つまり今回のは初めての人にお勧めできるもんじゃない。維新派上級者向け。もし自分の薦めでチケット買った人がいたら、ちょっと申し訳ない感じ。これだから芝居を勧めるのは難しい……。
簡単に解説すると維新派というのは「劇場を作る劇団」でして、今回のはものすごく「場」のウェイトが高い訳です。それ故、「劇団の人たち、いてもいなくても同じじゃない?」みたいなぎりぎりのラインの作品だった。ヂャンヂャン☆オペラ的な部分は分からないなりに何となく楽しいからお勧めしたのですが、あそこまでまったくやらないかー。試みの方向性は察せられるけど、見てて楽しいかどうかはうーん……。
正直に言うと、維新派って自分の中で「退屈な部分が大きいけれど何か観たくなる」みたいな位置づけでもある。観劇中もよく退屈している。けど、うわっと来るシーンがいつもある。そんな劇団。
そうだなあ、今まで観た中で誰かれ構わず見せたい作品があるか、というと、実は一つだけあって。演劇に興味のない人ほど見せたいもの。再演されるならチケット買って知り合いに送りつけてやりたいほどに。ただし子どもは駄目。絶対。
それが「CVR(チャーリー・ビクター・ロミオ)」です。元はアメリカでロングランしていた作品で、日本では燐光群という劇団が上演しました。
この作品、舞台装置は中央にちょっとしたブースが一つだけ。照明もごくつつましやかにそこを照らすだけ。映像もテロップ以外なし。役者がすごい動きをする訳でもない。緻密に構成された台詞もない。
でも、人によっては吐くと思う。本気で。劇場から逃げ出しても仕方がないとも思う。夢にも見る。
どうしてかといえば、検索してみてください。
……まあ、間違いなく「生でしか出来ない体験」なのですが、でもあまりの怖さに芝居嫌いになるかもなあ逆に、とも思ったり。
2011年10月10日(月)
没台詞 グレオニー編
さて予告通りグレオニー編ですが、折良く羅伊紀さんからもイラストが到着。
そして台詞の方はというと、「これ入れてなかったっけ……?」といつも以上に良く分からなくなってますが。特に最初の。
似たようなシチュエーションがあったから、くどいだろうと没ったのかな。そうかもね。回数限られている雨の日イベントだし。
【グレオニー】
;--------------------------
詰め所に近づくと、この雨で通行も少なくて暇なのか、大きな話し声が響いてくる。
三人ばかりが詰めているようだ。
今日も良く降るよなあ。
誰かさんのせいで。
つーかさあ、やっぱお前、神様に嫌われてるって。
いやもうこれは絶対。
うるっさいな、お前は毎度毎度。
こっちこそ言いたいね、毎度毎度雨降らせんなよ。
雨男。雨野郎。雨魔物。
迷惑なんだよ。帰れ。国へ帰れ。
そうだ、帰れ帰れ。
ははははは。
訓練場で覚えとけよ、てめーら。
はっ。
試合で覚えとけって言えないのかね。
負け男。負け野郎。負け魔物。
う……この……このバ……根性悪。ひん曲がり。
効かない効かない。
口で俺に勝てると思うなよ。
どうやら、いじられている様子だった。
加勢する/一緒にいじる/話を[ルビ text="そ"]逸らさせる/このまま聞き耳を立てる
;------加勢する
[me]はグレオニーに加勢するべく、詰め所に躍り入った。
中にいた三人共がぎょっとした顔になる。
それに構わず、適当な悪口を並べ立てる。
三人の表情は、驚きから面食らったものと変化していく。
ちょっ……あの、やめ……ええと、じゃなくて、いいです、[chname]様、もういいですから!
制止してきたのは、何故かグレオニーの方だった。
彼は止めようとしない[me]の背を押し、詰め所から出そうとする。
ちょっと送ってくるから!
後よろしく!
おお……ごゆっくり。
;------いじる
;------逸らす
;------このまま
;--------------------------
何のために……そんなこと、忘れてました。
;--------------------------
貴方はどうして、そんな風にいられるのですか。
ここにいるのは貴方の望みではなかったでしょうに。
;--------------------------
結局のところ、簡単な話なんです。
……俺が、衛士に向いていないって、ただひとつのこと。
それを認めてしまえば、楽になれるんです。
[chname]様はどう思います?
俺、向いていませんかね?
向いている/向いていない/…………
;------向いている
;------向いていない
ああ、何だかすっきりしました。
;------…………
……答えても、くれませんか。
;--------------------------
あの……そういうこと、止めとかないか。
素直に諦める/すねてみせる
;-----素直に諦める
押し留められて、[me]は素直に諦めることにした。
あ……。
すると、一瞬だけグレオニーの顔に後悔の色が走ったが、彼はすぐさま首を横に振って、それを隠してしまった。
;-----すねてみせる
すねた仕草をしてみせると、グレオニーは慌てた様子で言い繕い始めた。
あ、違う、嫌じゃない、嫌って訳じゃなくてだな!
その逆なんだが、えーと、そのな……。
その、つまりは、えーと……つまり、その、俺、我慢できなくなっちゃいそうだから。
お前にはまだ分かんないんだろうけど、結構辛い。後が。
お願いだから、あまり追及しないでくれ……。
;--------------------------
2011年10月11日(火)
没台詞 モゼーラ編
先日から変な口内炎が出来てるなあと思っていたら俄に頭痛がしだして、熱を測ってみたら38度近くあったそんな昨日。無駄に丈夫なので一晩で回復しましたが、皆さんも風邪にはお気をつけください。まだちょっとだるいので更新後寝ます。
そんな役立たずの代わりに羅伊紀さんが色々やってくれている様子。豚キャラは色々と難しいんだよなー。
あ、ずっと言い忘れていましたが、葉っぱ隊の葉っぱは食べると死ぬ草なので色々安心です。人類の叡智です。
さてモゼーラ編。微妙にネタバレ風味。
多いのはあの辺りの話の流れをどうするか確定してなかったからだなあ。
彼女から踏み込ませるのは止めたので、その辺りがばっさりいった。
【モゼーラ】
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何を悩むことがあるんですか。
とっても簡単なことじゃないですか。
皆を幸せにできるのが、善い王様ですとも。
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私が、間違っていたって言うんですか!
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どうして私っていつもこうなんでしょう。
自分のことが嫌になります。
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皆、自分の見たいものしか見ようとしないんです。
神の庇護の元、この国は平和。
……本当にそうなんですか?
この城はあまりにも強固で、拒むべきでないものまで、拒んでしまってはいませんか?
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……私は父母を知りません。
そう、リリアノ陛下は7381年に即位なされました。
来年が7404年でございますから……在位は二十三年ということになりますね。
初年度は四代目の逝去に伴い、途中での交代でしたので、実際の年月で数えれば二十二年と少しとなりますが。
……私は次の年で二十三を数えます。
いえ、お揃いだな、と。
それだけのことです。それだけの。
さあ、[chname]様、そろそろお部屋に戻りませんと。
部屋付きの方々が心配なさる頃ですよ。
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王の冠を乗せる手は血染めの手であった。
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[chname]様。
少しお話をする時間をいただいても宜しいですか?
[chname]様は……本当に王を目指すつもりはないのですか。
……ひょっとして、[chname]様は恐れていらっしゃいますか。
かの四代の二の舞になることを。
確かに彼は失敗いたしましたが、それは彼の理想が間違っていたことを意味しません。
むしろ、正しいからこそ阻まれた、そうは思いませんか?
残念ながら、正しいことのほとんどはここでは通りません。
そのような場になってしまっているのです。
でも、[chname]様。
貴方なら。
印を持った貴方なら、この現状をきっと変えられる。
私は、貴方に期待しています。
私の力がご必要ならば、いかようにも助けになるつもりもあります。
だから[chname]様、まだ遅くありません。
王となられる気は、本当に貴方にはないのですか?
ある/ない/…………
;---ある
;---ない
;---無言
……そうですね。
すぐに返事をいただこうとは思っていません。
いえ、私が返事をいただく必要もないですし。
ただ、心に留めて、考えておいていただければ。
貴方にしか出来ないことが、きっとあるのですから。
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ふふ、[chname]様。
どうして私が城に伺候しようと思ったか、分かりますか?
私、幸せでしたよ。
父さんも母さんもとても良い人たちですから。
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四代の死について、話がしたいんです。
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……さて、[me]はどうするべきだろうか。
モゼーラの素性を密告する/放っておく
;-----密告する
放っておいたまま[ルビ text="こも"]篭りに突入するのも、精神上良くないだろう。
ちゃんと始末はつけておくべきだ。
[me]は広間へと向かい、集まっている貴族の中から手頃な相手を選ぶ。
彼は相談があると話しかけてきた[me]に驚いた様子だったが、もちろん冷たく追い払ったりはされなかった。
それどころか、妙なことを言う輩につきまとわれて困っているとその内容を詳しく話すと、たちまち[ルビ text="けわ"]険しい顔つきになる。
そして最後には、心配することはないから、明日からゆっくり休んでいなさいと請け負ってくれた。
……どういう手段に出るかは、彼次第だ。
[me]はお礼を言って、広間を離れたのだった。
;-----放っておく
下手に関わることもない。
[me]はそう判断する。
弱みを握られているのならともかくも、むしろ握っているのはこちらの方だ。
たかが文官一人、特に心配することもないだろう。
[me]は部屋に戻って、ゆっくりと休むことにしたのだった。
;--------------------------
貴方は、この世界に正しいものは存在しないとおっしゃりたいんですか?
それとも……。
存在しない/存在はしている/分からない
;----存在しない
;----存在はしている
そう……存在はしているけれど、私は正しくない。
そうおっしゃりたいんですね。
;----分からない
;--------------------------
2011年10月14日(金)
没台詞 双子編
何度挑戦してみてもSiriにWeatherを聞き取ってもらえないんだけどどういう了見なの。
こんな時GLaDOSiriなら「貴方の発音は聞くに堪えません。先ほどから何を呻いているのですか?」とか言ってくれるだろうに。
Apple - Introducing GLaDOSiri on iPhone 4S (YouTube)
それにしても相変わらず人間の体重を揶揄するのがお好きで。
そんなこんなで体調崩したり、治ったすぐにずぶ濡れ維新派だったり、出かけたり、4sをいじっていたりしたら、外伝間に合いませんでした。すみません。
何を書くかは決めたので順次進めていきますが、思った以上にファジルが適当なところで途切れていた。あれからつなげてラストか……。
そして今回の没台詞は双子編。
少なめですが、少ないということは本編にきちんと考えていたイベントが入ってることでもあるんだよなー。
【ティントア】
;--------------------------
あの……あの、その。
[chname]、もう話しかけてこないで。
近寄ってこないで。
め、迷惑だから!
普段の彼からは想像できないような大きな声が発される。
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どうして、[chname]はそれを神様のせいだと思うの?
ひょっとして、神様がやってるとこ、見たの?
大神官長様は、見たことがあるんだって。
すごいなって思う。
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王の命令なんぞに、我々が従う道理がどこにありましょうか!
しっ、声が大きい。
我々と王は対等のはずだ。
頭ごなしにああしろこうしろと脅される謂れはありはしない!
だが、ここは王城だ。
古神殿ではない。
わきまえも必要だということは分かるだろう。
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【ルージョン】
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ああ……もう、もういい加減におし!
利用できるからって、こんな方策で近づくんじゃなかったよ!
うっとうしいったら、ありゃしない!
お前ら、忘れてやいないかい。
私は魔術師だ。
姿を変えることなんて、簡単なんだ。
なかなか便利だよ。
例えば、いなくなった出来の悪い片割れをしつこく気にかける奴に、つけ込む時なんて特にさ。
同じ顔を作ってみせただけで、あっさり信じ込む。
少しも疑いやしない。
愚かにも程があるとは思わないのかい?
さすが神官だねえ。
何でもかんでも盲目的に信じればそれで済むと思ってる。
お優しい神様はそんな可愛い手下どもを救ってくださるってか。
うらやましいこって。
どうして違う性別を選択しているのに、こんなにも似ているかとか、考えたりはしなかったのかね?
おかしいと思っていたんじゃないか?
分かってるんだろう、ティントア。
ルージョンはあの日に消えてなくなったんだ。
もういない。
どこにもいない。
この世界に残ったのはティントアだけ。
必要なのはティントアだけ。
寵愛者、お前はこの阿呆神官よりはちょっとは利口だろうね?
まだこの私が本当にルージョンなのだと思ってはいまい?
本人だと思う/偽者だと思う/…………
;------本人
;------偽者
;------無言
彼女から向けられた問いに、[me]は黙り込む。
答えるべきなのは、[me]ではない。
ルージョンは[me]の沈黙に、鼻を鳴らして答えた。
やれやれ、やっぱり同じ阿呆だったらしい。
口を閉ざすのが賢者のやり方だとでも思っているのかね?
黙っていようが阿呆は阿呆だよ。
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魔術を使う際に欠かせないものがあるんだが、お前はそれを何だと思う?
呪文/
;-----呪文
呪文か。
外れだ。
前にも言わなかったかい。
呪文はあくまで補助的なものだ。
そりゃ、複雑なことや高度なことを行うのには必須だけどね。
簡単なことはなくても出来る。
欠かせないというほどではない。
そうだね、けれど目のつけどころは悪くない。
複雑なことをする時にはどうして呪文を唱える必要があるのか、そっちで考えればいいんだよ。
;--------------------------
2011年10月17日(月)
没台詞 トッズ編
羅伊紀さんがトッズ週間をはじめたので、そんな今日は没台詞もトッズ編。
まあ単なる順番だけど、こっちは。
【トッズ】
;--------------------------
主のいない玉座はいつもより妙に小さく見えた。
触ると、革のひやりとした感触が手に伝わってくる。
なーにしてんの、[chname]−。
急に、背後からぐいと羽交い締めにされる。
いきなり生まれた気配に、反応する暇もない。
真面目だなあ。
休みの日までこんなとこぶらついて。
それともひょっとして、わざと人気のないとこ来て、待ってた?
衛士を呼ばなかったのは、耳元で[ルビ text="ささや"]囁く声がとても聞き覚えのあるものだったからだ。
つまり、いつものことだ。
;---王○
ね、[chname]はそんなにそこに座りたい訳?
それはどうして?
;---王×
ね、[chname]はそこには座りたくない訳でしょ。
それなのに、わざわざこんなところに足を運ぶのはどうして?
;--------------------------
……トッズはさりげなく、視線をこちらへちらちら送ってきている。
声こそ掛けてこないものの、その眼差しは明らかに「助けて!」と懇願していた。
[me]はどうすれば良いんだろうか?
;--------------------------
この世の中に「良い嘘つき」ってのは存在すると思う?
ね、嘘つきの条件って何だと思う?
それじゃあさ、[chname][sama]は嘘つきは嫌い?
;--------------------------
[chname]ってさあ、今の自分が、年老いた哀れな爺とうら若き男を手玉に取る悪女だってこと、自覚あるの?
ま、あるならひどいもんだし、ないんならもっとひどいもんなんだけどね。
どっちにしろ、ひどいってことだ。
;--------------------------
忙しいところ呼びつけて悪かったな。
もうすぐお前、成人だなあ。
譲位が終われば、このうわついた雰囲気ももうちょっとましになるし、お前もその半端な立場から解放されて落ち着くだろ。
まあ、それでも用心は必要だけどな。
その点は心配しなくていいから。
俺、責任取るって言ったしな。
……だから、あ、あ、あー。はあ。
……あのさ、俺の気持ちはもう言ってあるだろ。
だから、お前がどう思ってるか知りたい。
確かめないまま、成人礼で男を選ばれたら、俺、立ち直れないから。
今、言われるなら何とか。うん……何とか。
俺、お前のことが好きだ。愛している。
お前はどうなんだ……?
告白し返す/告白を受け入れる/断る
……俺、じじいと違うから。
側にいられればそれでいいなんて、自虐趣味は持ち合わせてないんだよな。
王になること諦めてくれれば、お前は今のとこ貴族でも何でもないんだから……押し切る。
反対されるだろうけど、押し切る。
最悪、逃げてやる。
;--------------------------
2011年10月19日(水)
没台詞 ユリリエ編
そんな訳で最後の最後のユリリエさん。
最初期は高飛車系の方向も模索していたことが窺える。
これで没台詞シリーズ幕。
【ユリリエ】
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ねえ、[chname]様。
貴方は本当はどう考えているのかしら?
私が貴方にこうやって近づいた訳。
おしゃべり雀たちの囀りのごとく、疑っていらっしゃるのではなくて?
私が貴方に近づいたのは、ただその額の印を狙ってだと。
貴方へ囁く愛の言葉は全て偽り、貴方を謀るためのものなのだと。
;--------------------------
ヴァイル様は良い子ですし、叔母様は素敵な方よ。
けれど、それは関係のないお話でしょう?
;--------------------------
[chname]様、こんにちは。
ちょっとお話がありますの。
宜しいかしら?
ユリリエに連れ出されて、奥まった中庭にたどり着く。
貴方面白いわ。
そういう無謀なの、私、大好きなの。
ならば、貴方は王になりなさい!
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ねえ、[chname]様。
私が一番嫌いなもの、許せないもの、何だかお分かりになりますかしら?
答えられる?
……なーんて、私は伯母様ではないから、意地悪せずに教えてさしあげます。
嘘、ですのよ。
ふふ、意外でしたかしら?
私が追い求めるのは、いつだって本当のことだけ。
私が評価するのは、いつだって。
だから[chname]様、私に嘘はつかないでくださいね。
約束よ。
私、[chname]様に好意を抱いておりますわ。
だから、[chname]様は私のこと、どう思ってらっしゃるか、聞きたいの。
;--------------------------
そう、私、肝心なことを聞き忘れていることに気づいてしまいましたの。
;--------------------------
2011年10月22日(土)
久しぶりの外伝更新
何だか大分手こずってしまいましたが、とりあえず久しぶりの外伝更新です。
しかしやっぱり収まり悪かった。困った。まあいいや。
な感じです。
一応ファジルラスト。
次がネセレラストで、イルアノラストで、エピローグで終わりの予定です。
たぶん。
2011年10月24日(月)
ご無沙汰してしまってます
最近少々生活環境が変ったり、指に穴が開いたりしたせいで、放置気味ですみません。
とりあえず指は全然痛くないけど、キーボードが打ちにくいです。「ふてとさ」が。
そんな訳で外伝は遅れがちですが、本日いっぱい書いて明日更新したいと思っております。
あと打つのがめんどいので、「ふてとさ」を含む登場人物は抹殺したいと思っております。
よろしくお願いいたします。
皆様も肉食獣にはお気をつけください。戦わない方が利口です。
しかし生まれてこのかた大きなものをむしり取って食べる経験が奴になかったために軽く済んだのかもしれん。とか思う。
教育って大事ですね。
2011年10月30日(日)