グラドネーラ事典
[身分]


衛士

王族・貴族の身辺警護をするために雇われた者を指す。これに取り立てられるのは名誉なことであり、通常それなりの家柄および品行を要求される。
(現実の騎士に近いものであるが、騎乗する動物のいないグラドネーラでは騎士という言葉は発生しない)

【関連】 リーム

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国王

ホリーラにおいて、王位は血筋によって継承され続けている。
性別による継承権の優先はない。
ダリューラの初期時代は、有羽族と生耳族の交代制で王位が継承されていたそうだが、いつしか有羽族の独占状態となった。

リタントにおいて王位を継承する条件はただ一つ、生まれつき選定印が額にあるということだけである。
身分・血筋に関わらず、選定印を戴いた者は神に選ばれたと見なされ、王城にて継承の準備を行なうこととなる。この時、後ろ盾のない継承者は国王の養子となることもよくあるケースである。
在位の時に他の継承者が現れると、その者が成人するのを待って譲位が行なわれる。在位期間は大体二十年前後となる。譲位しても、しばらくは先王が実質治世を行なうのが通例である。
神を後ろ盾に、王権はそれなりに強い。

【関連】 選定印 ホリーラ リタント 王城

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神官

神殿に所属し、アネキウスに仕える者。
神の教えを学び、儀礼を正しく行なうことが主な役割であるが、他に暦の管理も重要な行いである。
過度の禁欲より節制が美徳とされ、婚姻などに支障はなく、むしろ推奨されている。

【関連】 神殿

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選定印

リタント王位継承の唯一の根拠。
生まれつき額に浮かび上がる、複雑な形をした不思議なあざ。皮膚が直接染まっているかのようで、わずかに発光しているようにも見える。
かつてダリューラ分裂の際に、三足族を指揮した初代国王の額にもこの徴があり、神が与えたもうた指導者の証としてあがめられる。
通常、二十年に一人の確率で所持者が現れる。彼らは継承者、候補者、寵愛者など様々な呼び名を有する。

【関連】 国王 リタント

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不出来子

異種族間に出来た子で、不完全な能力しか持たない人間を指す差別用語。
例としては、ニッカのようにどちらか片方の特徴しか持たない、羽はあるが飛べないなど。
確実に出現する訳ではないとはいえ、これにより異種族間の婚姻は禁止はされていないものの忌避されることが多い。

ちなみに、第一章5-8で母親が生耳族で父親が有羽族でないならば、答えは一つしかないとアピアは断じているが、これはニッカの誘導にはまっているのであり、間違いである。当然、父親が不出来子であったというケースが存在する。
また、同種族同士でも不出来子が産まれるケースも存在する。ただし、その場合はまず不義の子と見なされてしまうだろう。

【関連】 ニッカ

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魔術師

かつていたとされる人々。魔物と契約し、不可思議な力を用いたという。
“最後の”魔法王国テラーソーが滅んだ後に絶えたとされるが、その時期ははっきりとせず、幾つかの説がある。ホリーラにおいては三足族は魔術師であり、その撲滅と追放のためにダリューラ分裂が起こったというのが通説の一つである。

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